シングルカスクって、なに?

 エムズ・リカーハウスが扱うウイスキーは、シングルモルトの中でも更に特殊な『シングルカスク』と呼ばれるものが中心です。ウイスキーの熟成は人智を超えた要素が多く、同じ新酒を隣りあった樽で熟成させても同じ味には仕上がりません。ひと樽ごとに香りも味わいも違う一期一会のお酒、無限の可能性を楽しんでいただければ幸いです。

シングルカスク・ウイスキー ~ Single Cask Whisky ~

概略図シングルカスク

 樽から払い出した原酒を、他の樽の原酒と混ぜることなく瓶詰めしたものがシングルカスク・ウイスキーです。(水を加えてアルコール度数を調整することはあります)
 蒸留所と熟成年数が同じでも樽ごとに香味が変わるので無限のバリエーションを楽しめるうえ、同じボトルは世界に100-400本しか存在しないという希少性も備えています。

シングルモルト・ウイスキー ~ Single Malt Whisky ~

概略図シングルモルト

 かつて「なにも足さない、なにも引かない」というCMが放送されましたが、実はシングルモルトも同じ蒸留所の原酒に限ればブレンドが許されます。蒸留所がストックする数多くの原酒をブレンドして、「蒸留所の個性」をアピールするわけです。
 地域や蒸留所ごとの個性を楽しみ、そのなかから気に入った味わいのウイスキーを安定して手に入れることができる。それがシングルモルトの魅力です。

ブレンデッド・ウイスキー/ブレンデッド・モルト ~ Blended Whisky / Blended Malt ~

概略図ブレンデッド

 蒸留所の枠を越えて集めた原酒をブレンドして作られるウイスキーで、オールド・パーやジョニー・ウォーカー、バランタインといった銘柄が有名です。単式蒸留かつモルト100%で造られた原酒のみでブレンドされた品は、ブレンデッド・モルトと呼んで区別されます。
 ブレンダーと呼ばれる専門の職人が嗅覚と味覚と想像力を総動員して作り上げる味わいは、シングルモルトやシングルカスクとはまた違った奥深さがあります。